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​STORY

介護施設で働く波子の前に、幼い頃自分を虐待し捨てた母 華絵が突然現れる。
母は全てを忘れていた。 

華絵の担当になった波子は、無邪気に笑いかけてくる認知症の母を受け入れる事が出来ず一人苦しむ。

そんなある日、華絵の義理の娘の聡子が華絵に暴力をふるう姿を波子は見てしまう。

咄嗟に華絵を守ろうとし、波子は母に愛されたいと思っている自分の気持ちに気づき愕然とする。

どうやってもこの母から逃れられないのだと、どこか諦めに近い感情が波子を襲う。

それでも波子は同僚の尊に支えられながら華絵の介護を続ける。

母との時間をやり直しているように思える毎日に、少しずつ波子の心は解けていった。

しかし、ある言葉が引き金となり・・・・・・。

                忘れる事は出来ないけど、許す事は出来るかもしれない。

​脚本家・波流じゅんが紡ぎ出す、苦しい「今」明日を生きる光を見つける物語。

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